「民意」のウソ
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恐ろしいメディアの不作為
日本人は真実を知らされているか
日本のメディアは恐ろしい。
安保法制が審議されていたころ、テレビのコメンテーターは朝から晩まで何をしゃべりまくっていたか。
集団的自衛権を批判するのはもちろんいい。
しかし、中国が軍事的威嚇をしているという前提を、決して言わない。
日本政府が戦争の準備をしているとばかり言う。
千年一日のごとく同じ調子だから愚民(ぐみん)は騙(だま)される。
日本人の愚劣さそのものだが、これは恐ろしい。
愚劣さは商売になるからである。
ペルシャ湾で日本の石油を運ぶタンカーが武装勢力に襲われたとき、合計3名の米海軍の若者が命を落とし、タンカーの乗組員は無事だった。
「同じ活動の仲間を助けるのは当たり前」と米側は言う。
インド洋で日本の海上自衛隊が米軍艦に給油していたことを、彼らも知っていたからである。
しかし小沢民主党(現・民進党)が、給油は憲法違反だといってこれを止めた。
現場の空気はガラッと変わった。
「武士道ではない、臆病者だ」と英紙に書かれた。
だが、特派員を送っているはずの日本の新聞は、一切報じない。
嘘の「民意」に合わせるためである。
東シナ海で中国が一方的にガス田を開発し、東シナ海全体を奪おうと着々と歩を進めているのに、産経新聞以外はほとんど報じない。
中国に不利なことは書かない、と規制がかかっているがごとき東京新聞の例もある。
朝日、毎日、東京、地方紙(共同通信が配信)のみを見る一般読者もいるわけで、事実を知らないで生活していると本書の中の1人が嘆いていた。
新聞とテレビの恐ろしさは嘘を伝えることにあるのではなく、必要な事実を伝えないことにある。
わざとか見えない司令塔に動かされているかは分からない。
許せないのは、単に事実を伝える勢力を彼らは「右翼」呼ばわりし、自分の不作為の犯行を公共の名でごまかし正当化することである。
(西尾幹二による『「民意」の嘘 』の書評より)
「正しい日本の歴史」 (目次)
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