年表 (大正)

On 2013年8月11日

 

1912-1926 大正時代


 

大正元年 1912 7 明治天皇崩御、大正天皇践祚。 大正と改元。
9 乃木希典大将、殉死。
11 二個師団増設問題で閣議紛糾、上原勇作陸将の単独上奏。
12 第二次西園寺内閣総辞職。内大臣桂太郎、三度目の大命拝受。 憲政擁護運動の動きが犬養毅・尾崎行雄らの憲政擁護会によって盛り上がる。
大正二年 1913 1 桂首相、新党結成の趣意書を発表。
2 民衆デモ、議院を包囲。政友・国民両党、内閣弾劾決議案を提出。 桂内閣総辞職(大正政変)。元老会議紛糾の末、西園寺公望の推薦で山本権兵衛に大命降下
6 軍部大臣現役武官制度を撤廃。
10 中華民国承認。 桂太郎病没。
12 立憲同志会(「桂新党」構想の具体化)設立。 総裁加藤高明。
大正三年 1914 1 シーメンス事件。  同志会・島田三郎ら、議会で政府を追及。
3 貴族院は政府予算案を否決。 山本内閣総辞職。  大命は早稲田の森の大隈重信に降下
6 早稲田OBを中心に大隈伯後援会結成。 政友会総裁に原敬が就任。
7 オーストリア、セルビアに宣戦布告。 第一次世界大戦勃発。
8 大隈内閣、日英同盟を理由に対独宣戦布告。
大正四年 1915 1 加藤高明外相、日置益公使を通じて中国に対し二十一箇条の要求
3 第十二回総選挙において、与党立憲同志会、大隈伯後援会大勝。
5 閣議は対華最後通牒を決定。 中華民国政府は二十一箇条を受諾。
7 大浦兼武内相の贈賄事件発覚、大浦辞任(大浦事件)。
8 加藤高明外相、若槻礼次郎蔵相、八代六郎海相辞任。 内閣改造。
9 井上馨死没。
大正五年 1916 5 三浦悟楼の周旋により、三党首会談(加藤高明、原敬、犬養毅)。
10 第二次大隈内閣総辞職。大命は寺内正毅に降下。 高田早苗の周旋により、同志会、大隈伯後援会、中正会合同。憲政会創立(加藤高明総裁)。
大正六年 1917 1 寺内内閣、対支外交方針刷新を決定。  憲政会・国民党が内閣不信任案上程。寺内首相は議会解散。
4 第十三回総選挙(政友会圧勝)。
6 天皇直属機関として臨時外交調査委員会設立。  犬養毅、国民党総理就任。
7 西原借款を軸とする援段政策決定。
11 石井・ランシング協定。  ボルシェビキによるロシア十月革命。
大正七年 1918 8 アメリカの要請に従い、シベリア出兵。  米騒動勃発。全国各地に急速に波及。 白虹事件
9 寺内内閣総辞職。 大命は政友会総裁・原敬に降下。  原は陸海以外の閣僚をオール政友会で組閣。
11 オーストリア、連合国との間に休戦協定。  ドイツ革命。 ドイツ、連合国との間に休戦協定。 第一次世界大戦終結。
12 閣議で在シベリア日本軍の逐次撤兵を決定。  大学令により、単科大学と公私立大学設立を認可。
大正八年 1919 1 第一次大戦に関するパリ講和会議。  日本側全権は西園寺公望、牧野伸顕、珍田捨巳。
2 普通選挙期成同盟、各地で起こる。
3 朝鮮京城で大規模な反日デモ突発(三・一事件)。 朝鮮総督府、これを弾圧。
4 関東庁官制・関東軍司令部条例公布。  パリ講和会議、山東省におけるドイツ利権を日本が継承することを承認。
5 パリ講和会議、赤道以北のドイツ領南洋諸島の委任統治を日本に委託。  中国で大規模な反日デモ勃発(五・四運動)。  選挙法改正、直接国税三円以上の男子に選挙権を付与。
6 ヴェルサイユ条約調印。
8 朝鮮総督府、台湾総督府の官制改正。 文官総督を認める。
10 中華革命党、中国国民党に改組。
大正九年 1920 1 国際連盟発足。  日本、常任理事国として加盟。
2 東京で普選大示威行進(七万五千人参加といわれる)。  原内閣は議会を解散。
3 尼港(ニコライエフスク)事件
10 第一回国勢調査実施。
大正十年 1921 3 皇太子・廸宮裕仁親王のヨーロッパ巡遊(九月帰国)。
11 原敬首相、東京駅頭で暗殺される。 原=政友会内閣総辞職。  政友会の後継総裁は高橋是清。 元老会議は高橋を後継首班に奏薦。  皇太子裕仁親王、摂政就任。  海軍軍縮のためのワシントン会議開催(英米仏伊日)。  日本全権は加藤友三郎海相、徳川家達貴族院議長、幣原喜重郎駐米大使。
12 日英米仏四カ国条約成立。 これにともない日英同盟廃棄。
大正十一年 1922 1 大隈重信死没。
2 ワシントン海軍軍縮条約締結(主力艦保有量を米・英・日=5・5・3の比率)。  中国に関する九カ国条約締結。  山縣有朋死没。
3 大学昇格案問題をめぐり、閣内で改造派と非改造派の対立進む。
6 高橋首相、内閣改造に失敗し総辞職。 元老会議は加藤友三郎海相を首班に奏薦。  シベリア派遣軍撤退完了。
陸軍で「山梨軍縮」進行。  日本共産党、非合法に結成。
9 立憲国民党解党。 寺内内閣が創設した臨時外交調査会廃止。
10 イタリアでムッソリーニのファシスト党によるローマ進軍。 ムッソリーニ内閣成立。
11 犬養毅、尾崎行雄ら、革新倶楽部結成。
12 モスクワにて第一回ソビエト大会。ソビエト連邦成立。
大正十二年 1923 4 石井・ランシング協定廃棄。
5 北一輝「日本改造法案大綱」。
6 第一次共産党事件。日ソ予備交渉はじまる。
8 加藤友三郎首相、在職中に病没。内閣総辞職。 後継内閣閣員に関して紛糾。
9 関東大震災突発。  京浜地区に戒厳令が敷かれる。朝鮮人暴動デマなど流れ、虐殺事件起こる。 甘粕昌彦憲兵大尉、アナーキスト大杉栄、伊藤野枝とその甥を扼殺(甘粕事件)。第二次山本権兵衛内閣成立。帝都復興に関する詔書など渙発。
12 虎ノ門事件。 山本内閣恐懼して総辞職。
大正十三年 1924 1 元老西園寺公望、平田東助内府と協議の上、清浦奎吾を内閣首班に奏薦政友会憲政会、革新倶楽部(以上護憲三派)は第二次護憲運動を標榜する。  政友会の内閣支持派(床次竹二郎ら)は脱党して政友本党結成。  摂政裕仁親王、久邇宮良子と婚礼。  清浦内閣は議会を解散。
3 司法官平沼騏一郎ら、右翼団体国本社を設立。
5 第十五回総選挙。護憲三派圧勝、憲政会が政友会を大きく引き離して第一党となる。  北京で芳澤謙吉公使とソ連邦のカラハン公使とのあいだで日ソ交渉。
6 清浦内閣総辞職、護憲三派内閣として第一次加藤高明内閣成立
7 松方正義死没。西園寺公望、最後の元老となる。
8 政務次官、参与官を新設。
9 政府と与党護憲三派の協賛をうけて、普選法案大綱がまとまる。
10 内閣に貴族院改革(貴革問題)のため、貴族院調査委員会設立。
大正十四年 1925 1 芳澤・カラハン交渉纏まり、日ソ基本条約締結。
4 農商務省、農林省と商工省に分離改組。 高橋是清、農商務相と政友会総裁辞任。後任総裁に田中義一。  治安維持法公布。
5 四個師団廃止を軸とする「宇垣軍縮」。  普選法公布。  革新倶楽部、政友会に合同。 犬養毅、政界を引退。
7 税制問題で閣内の憲政会派閣僚と政友会派閣僚が対立、閣内不統一により第一次加藤内閣総辞職。
8 加藤高明に大命再降下。 憲政会単独内閣として第二次加藤高明内閣発足
10 朴烈・金子文子事件
大正十五年 1926 1 加藤高明首相、病没。内閣総辞職。 憲政会後継総裁に若槻礼次郎が就任。  西園寺公望、憲政会総裁若槻礼次郎への大命降下が至当と奉答。 若槻内閣成立
2 憲政会領袖・箕浦勝人のからむ松島遊郭疑獄事件。
6 朝鮮において大規模な反日デモ(万歳デモ)。
7 中国において蒋介石の北伐開始。
12 葉山で静養中の大正天皇崩ずる。  摂政裕仁親王、践祚して昭和と改元。

 

 

助け合いJapanより転載

 

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